2012年6月2日土曜日

Project Adventure


Project Adventure
プロジェクトアドベンチャー(PA)とは何か?

・はじめに
 いきなりで恐縮ですが、PAに定義はありません。PAに関わっている
 と少しずつ分かってくるものです。ゆっくりとご理解ください。
 また、ここに出てくる図表は下記「参考文献」から写し描きさせていた
 だいたものや、ナイジェルがPAに関する講習会等でPAJトレーナー
 の皆さんから教えていただいたことを元にしています。
 この後、読み進めていただけるのが嬉しいところですが、先達の皆様の
 サイトをご覧になるのはとても素晴らしいことです。
 そこで、いきなりで何ですが、PA関連サイトへのリンクのページを作
 成いたしました。ご覧ください。

・このページからのサイト内リンク一覧
 PA関連サイトへのリンクのページ
 タックマンモデルのページ
 参考文献のページ
 PA入門のページ
 PAを利用したクラス経営(平成18年度・2006年度)
 PAを利用したクラス経営(平成22年度・2010年度)
 PAを利用したクラス経営(平成24年度・2012年度)ここを更新中です!
 アドベンチャー部(平成21年度と平成22年度・2009年度と2010年度)

・概要
 PAは体験学習です。室内遊びから始まって、屋外でのチャレンジ、果
 ては本物の冒険まで、これらをアクティビティと呼んでいます。室内遊
 びは小物を使ったゲームだったり、絵を描いたり、文字表現だったりし
 ます。屋外(室内コースもありますが)ではロープスコースと呼ばれて
 いる丸太とワイヤー で作られた機材(フィールドアスレチックを思い出
 していただけると好いかな)を使って遊びます。本物の冒険は岩登り、
 カヌー旅行、サバイバル的な活動などがありますが、この本物の冒険は
 PA活動の元になったアウトワード・バウンドに行った方が好いかも知
 れません(日本ではもうPAの主体にはなっていません)。

 アクティビティはグループで行います。グループの人数は10人から1
 5人程度が動きやすいと思います。もちろん100人でやっても構いま
 せんが、時間と効率と場所を考えると、お奨めできません。


ランフォードの滝ニュース

 PAには世間的に言う指導者が存在することが普通です。この所謂指導
 者はPAではファシリテータと呼ばれています。グループを指導するの
 ですが、一般的に想像する指導者が「命令」を与える上司であるのに対
 して、PAではグループ構成員の意見を吸い上げて、気持ちを汲んで、
 グループがどの方向に進むとグループ構成員にプラスになるかを考えつ
 つ、先導するリーダーを思い浮かべてください。グループ構成員の心の
 中にあるものを引き出す、小さな芽を大きく育てたり、発見のお手伝い
 をしたりと「傍らにいてグループと個人の発展のお手伝い」をする人と
 いう意味でファシリテータなのです。ただ、PA� �書物では単に「リー
 ダー」「コリーダー(副リーダー)」と書かれていたりしますが、意味
 はファシリテータであることを気に留めておいてください。

 実際に行うことは主に2つです。「アクティビティ」を行うのが最初。
 次に「ふりかえり(ディブリーフィング)」と呼ばれている反省や意見
 や感想や気づきを話すセッションです。

 アクティビティでもふりかえりでも様々な時点で(活動を終えた時やベ
 ッドに入ってからでも)グループ構成員は成長して行きます。PAに参
 加して初期に得られる成長は「体を動かすと楽しい」「他人と一緒にい
 ると楽しい」「物事に対して気づくこと」でしょうか。次に「他人に信
 頼されたい自己の発見」「他人を信頼される方法の発見」 「他人を信頼
 できる理由の発見」など信頼関係構築について学ぶかも知れません。ま
 た、「自分の本当の姿に出会う(心の深淵、自らの性格)」かも知れま
 せんし、グループ構成員の心の深淵を覗くことにもなるかも知れません。
 そして、「自己表現」「自分の言いたいことを伝える方法」についても
 学ぶことでしょう。難しいアクティビティを達成した時などには「自尊
 感情」が高まり、自分のことを誇らしく思い、同じことを他人に対して
 も感じるでしょう。これらの成長の最後に待ち受けているのはこの世界
 の全ての事物、全ての人間に対する一体感・深い愛情なのだと私は感じ
 ています。
 実施の手順を図で示します。
 


2012年にフィラデルフィアの人口は何だったの

 PAを実施するにあたって、参加者は2つの約束をすることになってい
 ます。一つはこのサイトのネーミングでも使わせていただいていますが、
 「フルバリュー」です。「自他を尊重すること」と言えば一言で済みま
 すが、そのために必要なことはたくさんあります。これを約束(契約)
 するのが「フルバリュー・コントラクト」です。もう一つは「チャレン
 ジバイチョイス」の約束です。グループ構成員のチャレンジレベル(挑
 戦できるレベル)は色々です。高さ2メートル以上の所には行けません、
 他人と密着できません、異性とは近づけません、ボールは苦手です、等
 色々です。そ� �な時に無理をさせても結果が良いはずもありません。無
 理強いして、人間関係が崩れてしまったり、本人が殻に閉じこもったり
 するかも知れません。自分のことが理解されていない、という状況で人
 は素直に心を開くわけがありません。ですので、チャレンジを自分で選
 択して良いという約束をします。これで、身の安全と心の安全が保たれ
 ます。しかし、グループとしてアクティビティを行う際に、危険と思わ
 れることをする必要はありませんが、自分に出来ることというのは必ず
 あります。見ているだけだって、立派な参加です。

 アクティビティとふりかえりを繰り返して、グループの力と個人の力を
 高めて行きます。こうして得られた力を実社会で使っていくことが最終
 � �な目標です。
 
 上の図は体験学習のサイクルと呼ばれているもので、体験学習を通じて
 得られた結果を実生活に適用させていく概念です。図内下方にあるサー
 クルが繰りかえされて、学習は強化されていきます。

・どんなところで使われているのか。
 学校(教育活動)、サマーキャンプ、病院(セラピー)、薬物乱用予防
 施設、青少年更正施設、企業(社員研修)。人間関係の存在するあらゆ
 るところで活用できます。


トーマスの痛みに誰が結婚した

・PAの歴史
 プロジェクト・アドベンチャー社(Project Adventure,Inc.)は1982
 年にアメリカのマサチューセッツ州で起業されています。実際にPAと
 して学校教育で始まったのは1971年なので、PA社はこの年を起業
 の年としているようです。それ以前にOBS(アウトワードバウンドス
 クール)という体験学習(これはまさに冒険というにふさわしい厳しい
 内容)を行う団体があり、これを学校教育に応用するためにPAが創出
 されました。1974年には全米の優れた教育プログラムに与えられる
 全米教育普及ネットワークのモデル事業に選定され、その後爆発的に採
 用する学校が増え、1982年まで に500以上の学校でPAプログラ
 ムが採用されたとのことです。

 日本にプロジェクトアドベンチャージャパンが設立されたのが1995
 年です。その後、全国の学校や青少年施設等で採用されて来ました。

・信頼関係を築き上げる仕組み
 下の図をご覧ください。一人一人が他人に信頼される行動を行うと、グ
 ループ構成員間の信頼関係が増すということです。
 
 人はとかく他人に変化を期待するものです(「上司が変わってくれれば
 なあ」)が、他人はおいそれと変わってはくれません(だから、幸せに
 なれないと嘆くのです)。他人を意図的に変える唯一の方法は自分が変
 わること、その人との関係を変えることなのです。
 図の中にある「心の壁」というのは他人を 遠ざけるものです。人は自分
 の心をガードしています。本当の自分をさらけ出せる場所はそう多くは
 ありません。


・チャレンジバイチョイス
 心と体の安心、人が日常生活で知らず知らずのうちに選択している状態
 です。好きな人と一緒にいると安心、いつもと同じことをすると安心、
 暑い時には冷房の効いた部屋に入ると安心、戦闘の際には塹壕に入って
 いると安心(?)です。ところが、これでは人間の幅というか大きさ(
 器)は変化しないはずです。我々が安心して生きている場所はコンフォ
 ートゾーン(快適な空間)です。しかし、人間の器を大きくしようとか、
 新しい技術を習得しようとか、今までとは違う自分になるためにはこの
 ゾーンから出てみる必要があります。このゾーンの外側はストレッチゾ
 ーン(拡張空間)です。ここに踏み出し� ��みて、ダメそうだったら、元
 のゾーンに戻ります。上手く行きそうだったら、そこに踏み留まること
 ができますから、新しくコンフォートゾーンが拡張されます。器が大き
 くなったことになります。
 
 しかし、ストレッチゾーン程度なら興味関心程度をエネルギーにして進
 んで行けるのかも知れませんが、この外側にはパニックゾーンという怖
 い領域が広がっています。あまりの怖さに立ち往生してしまい、体験学
 習どころではなくなってしまいます。ここまで行ってしまっては心が大
 きなショックを感じて、成長出来なくなってしまいます。
 これらのゾーンの大きさは個人によって異なることを理解したいと思い
 ます(フルバリューの一つでしょう)。同じグループにいて� ��、ゾーン
 が違いますから、個人に合ったチャレンジをすることによって、一人一
 人を大切にすることになります。

・グループの成長段階
 タックマンモデルというものがあります。グループの成長を5段階に分
 けて解説しているものです。ファシリテータとしてこれを押さえてグル
 ープの指導をしていくと好いなあ、と思うものです。もちろんしばしば
 PAやグループ活動の話には出てきます。
 とは言え、原典までさかのぼっての話はあまりありません。
 原典から調べてみましたので、ご覧ください。
 タックマンモデルのページ


・参考文献
 PAに関する書籍を集めました。いくつか内容紹介をさせていただいて
 います。この資料はコピー、再配布可とします。PA普及発展のために
 お使いください。ただし、出自は記載してください(責任の所在を明ら
 かにするため)。
 参考文献のページ
 参考文献Wordファイル



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